ラグジュアリーなリノベーションをして気品ある暮らしを

リノベーションでラグジュアリーな空間をつくる際に最も気を配りたいポイントは、なんといっても「素材」です。天井や壁、床から建具、取っ手などといった細部のいたるところまで、上質な素材を選ぶことが重要です。

たとえば、壁や床などに大理石を取り入れたり、良質な木材を採用したりするのもよいでしょう。特に、大理石は見た目も非常に美しく、それだけでラグジュアリーな空間を演出することができます。こまめに手入れをする必要がありますが、ほかの素材を利用しても手入れは必ずしなければいけなくなっているので、それほど大きなデメリットではないでしょう。

また、白を基調としたデザインにまとめるということもポイントの1つです。白を基調とする空間は、太陽の光でより明るい空間になり、さわやかで開放感あるスペースになるのです。ただし、なんでもかんでも白にすればよいというわけでもありません。天井や壁、床、建具まで白に統一してしまうと、かえって落ち着かない空間になってしまいます。壁や天井、カウンターなどは白に、床には温かみのある木材や美しい大理石を採用するなど、白を基調とする中でもアクセントとなる要素を加えると洗練されたラグジュアリーな空間をつくり出すことができます。

そして、ラグジュアリーなデザインにすることだけに重点をおくのではなく、暮らしやすさという観点も忘れないようにしましょう。せっかく気品ある部屋をつくることができても、暮らしにくければストレスがたまってしまいます。ラグジュアリーな空間にはストレスフリーというポイントも重要な要素なのです。

仕事などから疲れて帰ってきたとき、家の中で最も癒される空間の1つがバスルームという人も多いはず。1日の疲れをリフレッシュするための空間である浴室こそ、ラグジュアリーにリノベーションしたいものです。
浴室をラグジュアリーにリノベーションしたい場合、バスタブや棚、建具などは鮮やかな赤や黄色といった色合いを避け、ダークブラックとライトグレーの組み合わせなどといったように、落ち着いた色合いにするとよいでしょう。派手な色を使わず、落ち着いた色を採用することで視覚を休ませ、ゆったりとした時間を浴室で過ごすことができるようになります。
バスタブや棚、シャワーといった浴室内の配置は、一流ホテルのバスルームを参考にするのもよいでしょう。一流ホテルのバスルームに毎日入ることができる……。とても贅沢な生活。間接照明や上質な素材を取り入れるなど、照明や内装にもこだわりましょう。
また、清掃用品などといった生活感あふれるものが出しっぱなしにならないように、収納する場所も考えておくとよいでしょう。反対に、生活感を感じさせないボトルに洗剤を入れたり、オシャレなアイテムを使ったりして、見せる収納をするのもおすすめです。

築年数がそれなりに長い中古マンションは、新築マンションよりも安く購入することができるので、リノベーションするにはぴったりの物件。中古マンションをラグジュアリーにリノベーションするコツにはどのようなものがあるのでしょうか。
中古マンションに多いのが、細かく空間を区切る壁。個人の部屋や客間をつくるための壁、キッチンとリビングを分けるための壁など、意外と壁が多く、閉塞感を感じる人も多いでしょう。そんなときには、思い切って壁をなくしてしまいましょう。複数の部屋をつくっていた壁を取り払い、1つの大きな部屋をつくることで、広々としたラグジュアリーな空間をつくり出すことができます。

また、中古マンションには畳のような和室がある場合も多いはず。和室をなくしてしまうのも1つの手ですが、やはり日本人としては和室を残したいという人もいるでしょう。ほかの部屋はヨーロピアンテイストにしたいけれど、ラグジュアリーな和室をつくるにはどのようにすればいいか悩みどころです。
その悩みを解決するカギは、「ラグジュアリーモダン」。白を基調とした天井や壁に縁のない畳を合わせることでモダンな雰囲気を、ダークな色合いの枠床やあらわし柱をアクセントとしてクラシカルな雰囲気を演出する。そのことで、高級感あふれるモダンな和室をつくることができるのです。

このように、中古マンションのリノベーションでも無限の可能性があります。自分の理想の家になるように、こだわりたいところはとことんこだわりましょう！

自分の理想のすまいを比較的安価に実現することのできるリノベーション。気品あふれるラグジュアリーな空間をつくるために重要なのは、素材やデザインへのこだわりです。住み心地も考える必要がありますが、こだわるところはこだわって、理想的なラグジュアリー空間をリノベーションでつくり上げましょう！